俺の城通信 Vol19 ギアチェック1!2!!

2019.04.04 Thursday

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    どうも!スタッフのゴリです。

     

    踏み込んだらチェーンがスベると最近立て続けに変速まわりのトラブルを抱えた自転車の修理をご依頼頂きました。

     

    各部がどういった状態で症状が出るか簡単にまとめて見たので、最近調子が悪いなと感じている方は是非一度チェックしてください。

     

    ケース1 〜踏み込んだ時にチェーンがスベる〜

     

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    最近踏み込むとチェーンがスベるので修理してくださいとご依頼頂きました。

     

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    スプロケットをチェックするとトップ側2枚目の歯の摩耗が酷く、お客様に確認したところこのギアを使っている時に症状が出るとのことです。

     

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    新品のスプロケット(右側)と比べるどれだけ摩耗しているかが分かると思います。

     

    ここまで摩耗するとチェーンと歯がかみ合わず踏み込むとチェーン滑りが発生します。

     

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    スプロケットに合わせてチェーンも新品に交換しました。

     

    今回はスプロケットが目に見えて摩耗していたので直ぐに判断ができましたが、時にはチェーンを新しいものに交換した途端に症状が出る場合があります。

     

    これは摩耗したスプロケットの形状と新品のチェーンのリンク間隔のピッチが合わなくて起こります。この場合もスプロケットを交換すれば症状は治ります。

     

    ケース2 〜フロントのチェーン滑り〜

     

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    ケース1と同じチェーン滑りですが、こちらはフロント側が原因です。

     

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    カバーで隠れて判りにくいですが良く見るとチェーンリングの歯がかなり摩耗しています。

     

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    新品(下側)と比べると摩耗具合がはっきりと分かると思います。

     

    ここまで摩耗すると踏み込んだ時にチェーンが歯に乗らずに滑ってしまいます。リアより発生する頻度は低いのでフロントは見落としがちなるので要注意です。

     

    フロントがすり減っている場合は高確率でリアのスプロケットも摩耗しているので合わせてチェックします。

     

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    やはり摩耗していました。手間に写っている13Tが摩耗した歯でその奥が新品のスプロケットです。

     

    こちらもこのタイミングでチェーンとスプロケットを交換して修理完了です。

     

    スプロケットの摩耗はトップ側の小さい歯で起こりやすいのですが、理由としてはクランク1回転に対するチェーンとの接触回数がロー側の軽い歯と比べると多くなる為です。

     

    それに加えてケース1もケース2も車両は小径車だったので、ホイールが小さい分それなりのスピードで走ろうとするとトップ側の重たいギアを多用する方が多く、今回の様にわかりやすくトップ側に歯が摩耗する結果となりました。

     

    対策としては乗り方面では重たいギアのまま固定して乗らず、変速をこまめに使って頂き加減速をしっかりとコントロールして乗って頂く。メンテナンス面ではチェーンにオイルをこまめに注油して貰うのと、チェーンを定期的に交換して頂き金属同士の接触による摩耗を低減する事の二つが上げれらます。

     

    ちょっとした心掛けで消耗品の交換頻度はグッと少なくなるので是非セルフチェック&メンテナンスをおこなってみて下さい。

     

    自転車の調子がおかしいなと感じたらお気軽にシオストにご相談くださいね!

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